エッセイ「大事な何か」 第4章 意志 第3項 心理

< 大人のしぐさ >


 ちょっと前にコナミのイベントでパニックがありましたよね。
ゲームキャラのカードを即売する催しで当日限定カードも出るということで、会場の東京ドームに何万人もの子供が集まったのですけど、、、
人々が殺到してしまったので、危険を感じた主催者がイベントを中止する事態となりました。


 それで、会場に溢れかえった人達でちょっとした騒ぎになったわけですが、何人かの大人が係員に向かって、すごい剣幕で怒っていたのです。
「おまえーっ、コナミかーっ」
「いったいどうしてくれるんだ、こっちは遠くから来てんだぞ」
「子供が楽しみにしてんだ、中止を撤回しろ」
その人は子供を連れてきた父親でしたが、私はその様子を見て(TVで)その態度は違うんじゃないか、と感じてなりませんでした。


 たしかに大事に至らなかったとはいえ主催者に落ち度はあったでしょうが、社会に出ればその程度のミステイクはめずらしくありません。
ならば「こんなこともあるさ」と大らかに諭すのが本当ではないですか?
もし1社会人としての大人であるなら…、しかもこれはたかだか子供のオモチャの催しなわけですし。。






 彼は子供のために怒ったのでしょうけど、そんなの逆効果な気がします。
その親のしぐさを見て、かえって不寛容さや不安感を与えないでしょうか。
−その程度のミスでガミガミ怒る、それは局面が変わればいつ自分に向けられるか分からない…−
それでは親を尊敬する心を生むどころか、心をイライラ不安定にさせる要素になり得ると感じるのですけど。。



 子供は「大人のしぐさ」を見ていますよね。
そういう時に出る態度こそ本物、子供は本能でそれを察知します。
この件などは社会経験の場になりますから、大人の器量の見せ所なわけですが、でもきっとそこに来ていた大抵のお父さんは、大らかな態度を取られたのではないかな。
騒いだ人が取り上げられたのは、その方がニュース効果があるというTV局の姿勢のせいもあるでしょうねぇ(^^;;




99/12/13作成

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