エッセイ「大事な何か」 第4章 意志 第3項 心理

< 赤ちゃん返り >


 「赤ちゃん返り」ってご存知ですか?
と言っても、僕もあまりご存知ではないのですけど(^^;
以前TVで見たのですけど、もう結構大きくなった子供が「哺乳ビンを使ったり赤ちゃん言葉になったり」と赤ちゃんに戻ってしまうことを言います。


 そこに出ていた5才くらいの女児は孤児で、新しく養子に入ったご両親のもとで、しばらくしてから起きました。
つまりそれは、幼い時親の愛情(甘えること)を全く受けないで育ったゆえの、それを取り戻す行動・衝動ということのようです。
その光景を見て、その娘が安心して甘えられる存在ができて良かったなぁ、と思うと同時に、子供には、いや生命には通らなければならない道「真実」があると強く感じさせられてしまいました。


 人の成長に必要不可欠なもの…、生命にとってなくてはならないもの…。
幼児期の子供には、絶対に愛情が必要なのですネ。
この親子の例もそうですけど、それは本当の親子でなくても、また親子や家族でなくてもきっといいのでしょうね、そこに愛があれば。
(ただ、このご両親はそのあたりを本当に認識しておられて、また施設の方もそれがいかに大変か分かっているので簡単には預けられないようです)







 それがなくても大人にはなれるでしょうけど、あの娘などは今の母親に出会うまでは大人のようなマセた(さめた)子供だったのですよ。
でも、そのまま大人になるのではこころ的に不安定になると思うのですね。
赤ちゃん返りなどしたら困惑するかもしれないですけど、子供は子供のプロセスをきちんと踏んでそれを消化した方が、とても健やかな心が育まれると思うんです。



 「赤ちゃん返り」の女の子は、ある日突然「もう哺乳ビンはいらない」と言ってそれをタンスの奥にしまってしまいました。
さんざん甘えてもうクリアしたようです、何だかとても神秘的な光景だったなぁ。
愛情なんて言うのは簡単ですが、お母さんは大変だと思います。
その大変さを男親や周り、コミュニティで協力し合えたらいいですね。
頑張れ!世のママさん(*^-^*)




99/11/27作成

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