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エッセイ「大事な何か」 |
第1章 人生 第5項 自分
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< 自分らしい自分 > |
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「自分らしく生きる」といっても、簡単にはいかない。
社会生活を送っている以上、合わせなくてはならない部分は必ずあるし、収入を得るためにはやらねばならないこともある。
それに、そもそも「自分らしい自分」も良く分からなかったりするし、「自分らしさ」がいやになる時だってある。
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余計なことを感じすぎるのかもしれない。
ほんとはそれをやった方がいいのに、いろいろ感じちゃってそっちに効率良く進めないで損をする、なんて事が多いから。
そっち進んだ方が、それをやった方が有利なのは分かっている、でもそれより今大事だと感じること、今やらなくちゃと思うことがある。
その感覚を優先すると、生活面で損しちゃったりするわけだ。
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そんな時、自分で自分がいやになってしまう。
「余計なことを感じないで、バリバリ突き進めたら…」とか「もっと頭脳が明晰なら」「もっと才能があれば」なんて、あれこれ浮かんでくる。
だけどきっと、きっとこれはこれでいいんじゃないか、と思う…。
なぜなら、その自分は自分の核心となっている自分の声だし、この自分が「自分らしい自分」に他ならないからだ。
そしてこの自分に従うことが、自分の偽らざる自分であるからだ。
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僕は僕だから仕方ない、ないものをねだってもしょうがない。
自分を出してそれを突き詰め、自分を確立するしかない。
そうすれば「感じやすい」事も、「感じる」からこそ乗り越えられるという具合に武器にだってなるはず。
そうして自分を確立することこそ、目先の得より人生において大切なはず。
何より自分が確立できれば、この上ない心の充実を感じられるのだ。
それを思うと、才能なんかをうらやましがっている暇などなくなるのだ!
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「自分らしく生きる」のは、とても大変なこと。
自分にはいっぱい欠点があるので、自分に自信が持てなかったりする。
でも「人は聖人のようにすばらしくなくちゃならない」なんて思わない。
人が失敗するのは当たり前だし、そもそも人は完全な存在ではないのだし。
失敗しながらも一つ一つそれを乗り越え、自分を成長させていくことこそ、正しい道なんだと思う。
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