エッセイ「大事な何か」

第1章 人生 第5項 自分

< 今ここにいる自分 >


 今ここには、「自分」というものがいる。
笑ったり、泣いたり、怒ったり、悲しんだりする自分。
話したり、書いたり、考えたり、「これが欲しい・したい」とか思う自分。
これが自分である、これが紛れもない「自分」というものである。
でも、どーやらこの自分は「本当の自分」ではないらしい…。


 意識の奥に、違う「自分」がいる。。
今ここにいる自分とは、自分として形成されている自分である。
そこには、理性的な自分はもちろん、本能的な自分も含まれる。
その自分はごく自然な衝動によって行動する自分であり、生きる上で最も有利な(損しない)選択しようと行動したりする。


 しかし、奥にいる自分というのは、非常に不可解だ。
それは決して損得というという判断基準でなく、しかもそっちより大きな力で自分に訴えてくる。
その自分に従う方が、自分が幸せを感じられるのだ。
なんで幸せかというと、そっちこそが自分が真に求めてたものであり、そしてその真の歓びを自分で知ることが出来たからだ。






 それはとても不思議なもの。。
まるでその奥の意識は、あらかじめそれを知っていて、訴えてきた感じがするのだから…。
そっちを選択したことによって、自分自身に近づいたような、自分に帰ったような感じがするのだから…。
自分に帰る?、、在るべき自分というものがあるの?


 今ここには、「自分」というものがいる。
たしかにこれが自分自身なのだけど、その奥には本質的な意識が在る。
本能とも違う、、なにか高い所にある感じがする意識。。
学んだ先にいる意識、在るべき自分を知っている意識。。
その意識の自分こそ思うのだ、「本当の自分」じゃないかと!



2000/4/12作成

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