エッセイ「大事な何か」 第1章 人生 第2項 感性

< 成長する感性 >


 いつからだろう、価値観が変わったのは…。
それまでの自分とは「好み」や「優劣」で動いていたと思う。
それは、自分のしたいことをし、気持ちのいいことをするというもの。
でもある時から変わった、、それをはっきり凌駕する価値観が自分の中に現れたのだ。


 それは「すばらしい」という感覚がもたらしてくれる。
「本当にすばらしい」と感じた時に湧きあがる感動・歓喜!!
それが、完膚なきままに自分を心地良くする。
もうどうしようもなく満たされてしまう、どこからか熱いものが込み上げて来てそれが止めどなく溢れてくる。。
その時の意識とは、まさに「絶対的」と言わざる得ない感覚なのだ。


 正確に言うと、感性が変わったわけでもないのかもしれない。
今でも好みは一緒だもの、基本的には前と同じだもの。
ただその満足はあまりに絶対的に自分を満たし、以前の満足がそれにとって変わることはもはやないこと。
そしてそれは感じられなかっただけで、実は自分の中にあったこと。
それを思うと、その変化は「成長」と思わせられて仕方がない(^^;



 

 人は大人になると、だいたい自分ができあがる。
自分はこれが好きでこれが嫌いで、こういう性格をしている。
自分はこういう主義・主張があって、こういう価値観を持っている。
常識やしきたりに影響され、次第に「自分」が固まって行く。
でも、「自分はこうだ」と決めつけない方がいいんじゃないかな。
自分でもビックリするくらい感性が変わることって、あると思うから…。


 感性というものは成長し得る。
たしかに、今ある感じ方が他ならない自分の感性である。
だがそれは実は、あくまでその時点のものにすぎなかったりする。
それで満足を得ている自分は、自分の最終的な姿ではなかったりする。
もしかして、自分の感性はまだ閉じられたままなのかもしれない…。
次の瞬間には、本当の感動が自分を待ち受けているかもしれない…。



98/9/25作成 11/25改訂
 99/1/27改訂 3/4改訂 2000/3/11改訂

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